時代の変化を乗り越えた木彫の老舗
1926年創業、今でもここで作業を続けているのが40年以上のキャリアを持つ2代目の陳文才職人。昔は和室の欄間や仏像、伝統お菓子の木型など立体的なものから、開店や開業祝いに欠かせない扁額や看板など、幅広い依頼を請け負ってきた。しかし印刷技術の進化とプラスチック、アクリルなど新しい材質と加工方法の普及により、やがって夕日産業となりかけていたが、時代の変化に合った商品の開発や、工房に学生たちの実習を迎え入れることで、新しい風だけではなく、職人が長年に培ってきた腕と経験も、新しい価値が与えられた。ネットで陳彫刻処のことを知り、自分の店を開く前から絶対ここにお願いしようと思っていた。ファーストコンタクトから、木材の選定、フォント、色染や色付けなどの相談を経て約2ヶ月半、やがって台中まで看板を迎えに行く日がきた。
成立於1926年的台中木彫老店,擁有40年以上經驗的第二代職人陳文才師傅,至今仍在此親手雕刻各地客戶的訂單。陳彫刻處的訂單,從過去的和室欄間、佛像、傳統糕餅模具等立體木彫,到後來進入工商時代後,開店、開業慶祝不可或缺的扁額和招牌等,涉獵的品項非常廣泛。但隨著印刷技術的進步及塑膠、壓克力等新一代材質與加工方法的普及,木彫業界面臨到成為夕陽產業的危機。但陳彫刻處積極轉型,透過開發符合現今時代市場需求的新商品,並開放工房,樂於分享職人多年的經驗,定期招募學生到工房實習。這不僅為老工房注入了新的能量,陳師傅多年來培養的技藝和經驗,也進一步的被賦予了全新的附加價值。自從在網路上得知陳彫刻處後,在決定創業前,我在心中就決定一定要由陳師傅的巧手來打造門市要用的招牌,而開始了與陳彫刻處的後續溝通。從初次連繫,到木材挑選、染色,乃至決定字型與上色等諮詢,歷時約兩個半月,終於迎來了前往台中迎接招牌的那一天。
伝統産業の新しい在り方
時代を感じる古い工房なのに、木とは思わないほどエレガントな曲線が施された食器や猫の積み木などのオシャレ雑貨が無造作に置かれ、職人のアドバイスを求めて訪れてきた若いデザイナーや学生が出入りするなど、とにかくエネルギッシュな場所だった。依頼した店名が彫られた看板は想像を遥かに超える出来栄えだった。当初は字体の部分にブロンズ色を付ける予定だったら、陳さんの手で彫られた字体は平面的なものではなく、深さの強弱が付けられているため、木材本来の色を活かすだけですでに完成されている。アドバイスをいただいて全く同感なので、これ以上手を加えないことにした。こちらは仕事を依頼した側だったが、最終的に得られたのが看板だけではなく、伝統産業の職人が時代のトレンドに対応し、さらに生き生きとした輝く姿が拝見できて、とても勉強になった。陳さん、ありがとうございました。
工房內處處充滿歷史感,卻也擺放著許多充滿日系優雅咖啡廳風格的精美木製餐具、造型可愛的貓咪積木等商品,其曲線美讓人都快忘了它們是以硬邦邦的木材彫刻而成的。也看到許多年輕設計師和學生們前來向陳師傅請教意見,處處感覺到工房內充滿了創作的能量。終於到了與委託陳師傅製作的招牌面對面的時刻。完成度完全超乎我的想像。事前討論時原本打算在字體部分上銅粉,但因為陳師傅手工雕刻的字體並不是單純平面的,而是深淺有致。所以僅保留木材內部原色就已經十分完美。聽了陳彫刻處的建議後,馬上就同意不需要再加上銅粉。雖然說本次與陳彫刻處的合作,是製作方與客戶的關係。但最終我得到的不僅僅是一面招牌,更看到傳統產業的職人適應時代潮流,將自身經驗傳承給下一代,更加發光發熱的身影。對我來說是一次非常寶貴的學習經驗。再次感謝文才師傅。